「もしJリーグの天然芝スタジアムで毎日試合したら、何日くらいでピッチが使い物にならなくなるんだろう?」
そんな疑問から、天然芝スタジアムについて考えてみた。
天然芝は、ただの“地面”ではない。
生き物に近い。
試合をすれば、
スパイクで削られ、
踏み固められ、
ゴール前から少しずつ芝が消えていく。
特に天然芝は、「回復時間」が重要らしい。
つまりサッカーは、
“90分試合するために、何日も芝を休ませるスポーツ”
とも言える。
もし毎日試合をしたら、
1週間でもかなり傷み始め、
2〜3週間も続けばゴール前は土化。
1ヶ月連続開催となると、多くのスタジアムで試合品質の維持はかなり厳しくなるらしい。
もちろん実際の日数には、気候や芝管理、スタジアム環境による差はあると思う。
それでも、天然芝が“毎日使う前提のインフラではない”ことは、そこまでズレていない気がする。
考えてみれば、公園の芝も同じだ。
人の行き来が多い場所は、すぐにハゲて土になる。
一度そうなると、雑草すら生えにくい。
芝が死ぬというより、“土が死ぬ”。
踏み固められた地面は、
空気も水も通りにくくなり、
根が張れなくなる。
Jリーグのスタジアムは、
そんな繊細な天然芝を、
大量の手間とコストをかけて維持している。
一方で、もし人工芝だったらどうだろう。
午前中はトップチームが練習。
昼は地域の子供や高齢者に開放。
夕方はスクールや部活。
週末は小中高生の大会を朝から夜まで開催。
そんな“高回転運用”も可能になる。
実際、人工芝グラウンドは全国でそういう使われ方をしている。
そう考えると、
天然芝スタジアムはかなり贅沢な施設だ。
民間企業が、自分たちの責任と収益で運営するなら理解できる。
でも、その繊細な天然芝を巨大なスタジアムで囲い込み、公共が維持費を負担する。
そこには、
「本当に公共施設として合理的なのか?」
という問いも出てくる。
もちろん、
スタジアムには地域のシンボルや街づくり、防災拠点としての役割もある。
ただ、アリーナのように毎日のように稼働する施設を見ると、考えてしまう。
最高の90分のために、何日もの“空白”を必要とする。
天然芝サッカースタジアムとは、かなり特殊で贅沢なインフラなのかもしれない。

※サッカースタジアム問題に触れた過去の投稿。